2019年4月27日土曜日

天使は燃え落ちる宿命にあるか


2019年4月19日金曜日

2019年2月18日月曜日

子供たちを殺すものは誰か

   ついこの間まで世間は、父親が幼い娘を虐めぬいた末に殺した事件について語ることで、腹をつぶされた蛇のようにのたうっていた。
 やや過剰とも思える報道に触れて、思い出したのはドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』である。その中の有名な「大審問官」の部分で、イワンがとある事件について語っている。

2019年1月23日水曜日

ほんまでっか?ハイデッガー!【…と梅原猛はなぜ似ているんだろう編】

中央最上段に梅原猛
  梅原猛が死んだ。
 九三歳という高齢であり、この人の著作についてあまり熱心な読者ではなかったこともあり、「惜しい人を亡くした」とかいう類の感慨はない。
 でもちょっと書いておきたくなったのは、「哲学者」というもののあり方について、考えさせられるところがあったからだ。
 そう、梅原猛は「哲学者」なのだ。一応。

2018年12月28日金曜日

クジラクジラ、クジラ苦いか塩っぱいか

美味しんぼ13 激闘鯨合戦
 えー、毎度バカバカしい話でお時間を頂戴いたします。(あ、今回亡き立川談志の口調を思い出しながら書いてますんで)
 みなさん、鯨を食されたことはございますかね?

2018年12月12日水曜日

ほんまでっか?ハイデッガー!【…の黒ノートはどのくらい黒いのか編】



 えー、ちょっと前、ハイデガーについていろいろあれこれ書き連ねたんだけど、そこでは『黒ノート Schwarze Hefte』と呼ばれるものについてはあえて触れなかった。
 理由は、やっぱ、まだちゃんと翻訳が出てなかったから。
現代思想 2018年2月臨時増刊号
 総特集=ハイデガー 
 ―黒ノート
・存在と時間・技術への問い―

   いや、原書買って読むってのも考えないではなかったけど、時間ばっかかかるし、かなり微妙な問題なんで読み違えるとアレかな、と腰が引けたのだ。

2018年10月2日火曜日

たまには読書の記録などを

 ふと気づくと映画のことばかり書いているので、ちょっと最近読んだ本のことをメモしておこうと思う。
 仕事(執筆)のために読んだものと漫画をのぞき、九月中に目を通した本を並べてみた。

2018年9月21日金曜日

2018年9月13日木曜日

なんでそんなにゾンビが愛されるのか

    今日、巷で評判の『カメラを止めるな!』を観ました。
 感想としては、「ゾンビがくるりと輪をかいた」というか、「子鹿のゾンビはかわいいな」というか、そんな感じでした。珍しく一家三人で観たんですが、家族で鑑賞するには最適の映画ですね。ぽん!(←せっかくなんでネタバレ)

2018年8月11日土曜日

小津安二郎は本当にラーメンが好きだったか

    若い頃観たものを歳経てから観直すと新たな発見がある。
 それは別な色彩の感動という形をとって現れることもあるが、昔は気にならなかったものが今になってみるとどうも気になる、ということもある。親父になって了見が狭くなり、小姑のような嗅覚が身についた、というだけのことかもしれないが。

2018年8月3日金曜日

子供を作るのってぜんぜん「生産」じゃないんだけどな

 あまりの暑さに脳みそが茹で上がりそうな今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 うだうだと日々を送るうちに、世間では「生産性」とやらが話題のようで。
 LGBTについては以前触れたので、今回は「生産」について少々。

2018年7月11日水曜日

どうせわたしをだますなら?

お年玉ぽち袋

 初めてもらったお年玉ってどうしたか憶えていますか?
 私は母親に「ママが預かっておいてあげるからね〜」と巻き上げられてしまいました。でもまあ、これはほとんどの人がそうでしょう。ちなみにウチの娘もそうですが、妻がちゃんと口座作って貯金してますな。うむ、えらいぞ。
 お年玉に限らず、親ってのは子供にウソをつくもんです。というか、ウソをつかないと育ててらんない。ウソが家族を作るんですね。
「おー、よしよし」
 良くないし。
「そんなとこでいじけてると、置いてっちゃうよ!」
 置いてかないし。
「痛いの痛いの〜飛んでけ〜〜!」
 飛んでかないし。

2018年7月10日火曜日

高学歴でもオウムにひっかかるのは全然不思議でもなんでもないということについて

 オウム逃亡犯最後の一人が捕まりました。逮捕された写真を見てまず思ったのは、(あ、こいつ、なんか俺に似てる……)
 昔、オウムが騒がしかった頃、新実智光を見てやっぱり(坊主だった頃の俺に似てる)と思ったものでした。大学時代、少林寺拳法部なんぞに入っていたので、学ランに坊主頭だったんです。
 それから行きつけの飲み屋でも、よく「緊急対策本部長」なんて呼ばれました。上祐ですね。なんか「教祖顔」があるんなら、「信者顔」ってのもあるのかもしれません。誤認逮捕されなくて良かった。

2018年7月7日土曜日

オウム真理教の背景としての「日本」

尊師麻原は我が弟子にあらず―
オウム・サリン事件の深層をえぐる
    なんか、平成の終りが見えてきて、慌てて「大掃除」をしているらしい。「オリンピックちゃんが来る前に、お部屋をキレイにしなきゃ!」ということもあるのかな。
 とにかく、長年下駄箱の影でホコリをかぶってどす黒くしなびた幸福の木のように、オウム真理教の面々は「おかたづけ」されてしまった。

2018年6月16日土曜日

「読書」が人を殺すことはあるか

    幼い頃、新幹線が大好きだった。そのスタイリッシュなデザイン、当時「世界一」とされたスピードを、子どもながら誇らしく感じていた。それは、日本の将来を、「豊かさ」を約束しているようでもあった。
 その新幹線で、無差別殺人事件が起きた。
 犯人は無職ではあるが、「読書家」であったという。

2018年6月15日金曜日

余は如何にしてスマホゾンビとなりし乎

    世の中に大きな変革が起きた時、その変化が真に「大きい」かどうか測るには、その変化が起きる前の生活をリアルに思い出せるかどうか、でわかるのではないだろうか。
 スマホがもたらした変革は、そうした意味でかなり「大きい」と言える。
 実際、スマホというものがなかった頃、どのようにしていたのか、断片的には思い出せても、それはリアルな感触を持ったものとして立ち上がってこない。
 自転車に乗れるようになった時、自分が以前どのようにして自転車に「乗れなかったか」、上手く思い出せないことに似ている。

2018年6月1日金曜日

誰がなんと言おうと『菊と刀』は超絶的な名著であるということの続き

The Chrysanthemum and the Sword: Patterns of Japanese Culture
 前回からの続き

 当時はネット環境なんかなかったので、タウンページで件の公的機関の住所と電話番号を調べた。
 出かける前に、念のために確認した。
「とにかく先方に謝るってことでいいんですね?」
 おじいさんは顔を真っ赤にして怒鳴った。
「うるさい!!生意気なことをぬかすな!!!」

誰がなんと言おうと『菊と刀』は超絶的な名著であるということ

菊と刀―日本文化の型 (現代教養文庫 A 501)


 そのうち書こう、と思って書かないままになっている話がある。
 あまり心地の良い話ではない。
 おまけに、どう書いたらうまく人に伝えられるのかよくわからないし、実は今もわからないままだ。