2015年8月2日日曜日

やっぱり日本はスパイ天国だった!!アメリカの(笑)

 一昨年、以下のような一連のエントリーを書きました。

それはどこらへんで言ってることなの?




 これらのエントリーの中で、「日本がスパイ天国だとかいうのって、自称じゃん。他で言ってるの聞いたことないんだけど」と揶揄しました。
 申し訳ありません。私が間違っておりました。
 日本は確かに「スパイ天国」だったようです。
 ただし、アメリカの(笑)

2015年7月29日水曜日

歯が痛い歯が痛い歯が痛い歯が痛歯が痛い歯痛い歯痛い歯痛歯痛痛歯が痛い歯が歯が痛い痛痛いい

 歯が痛い。普段の歯磨きは医者にほめられるくらいやっているのだが、数年前かかっていた歯医者の治療がどれもこれも手抜きだったのだ。超ロングレンジの時限爆弾を歯に仕掛けられていたようなものか。
 

2015年7月24日金曜日

2015年7月23日木曜日

個人をだませば詐欺だが会社をだませば投資になる

ウォール街予告編

    まず、こちらのギリシャ危機についての、元ウォール街でぶいぶいいわせてたChris Arnadeって人の読み物っぽい記事なんだが……

Blame the Banks

>One of the first lessons I was taught on Wall Street was, “Know who the fool is.” That was the gist of it. The more detailed description, yelled at me repeatedly was, “Know who the fucking idiot with the money is and cram as much toxic shit down their throat as they can take. But be nice to them first.”
(ウォール街で初っぱなに教わることと言えば「バカを見つけろ」てことだった。そこんとこが大事。もうちょいわかりやすく言うと「金を握ったド級の白痴を見つけたら、そいつの腹がぱんぱんになるまで毒入りう○こをつめ込んでやれ。ま、最初は丁重にあつかってな」てこと)

 わー、さすが強欲の殿堂ウォール街、はんぱじゃねーな。“toxic shit "とか、チンピラみたいなことマジで言っちゃうんだ。
 で、問題はこの続き。

>When I joined in Salomon Brothers in ‘93, Japanese customers (mostly smaller banks and large industrial companies) were considered the fool.
(俺がソロモン・ブラザースにいた93年では、日本人のお客様方(だいたい中小の銀行やら大きめの製造業)が、そのバカってことになってた)

2015年7月22日水曜日

自由意志!自由意志!

世界がもし100人の村だったら
 先日、かしこくもかたじけなくも総理大臣閣下がテレビのニュース番組にご出演下さり、ありがたくもおん自ら安保法案についてご説明下さったとやら。なんとまあ、ありがたいことか。おんあびらうんけんそわか。

2015年7月16日木曜日

民主主義ってなんだっけなんだっけ♪

「大人」たちは民主主義が嫌いだ。
 なぜ嫌いかというと、自分でものを考えなきゃならないからだ。
 なぜ自分でものを考えなきゃならないのが嫌いかというと、そういうことをすると「損」だからだ。
 なぜ自分でものを考えるのが「損」かというと、自分でものを考えるのはしんどいからだ。
 なぜ自分でものを考えるのがしんどいかというと、一生懸命考えても自分の思う通りにはいかないからだ。
 なぜ一生懸命考えても自分の思う通りにいかないかというと、それが民主主義というものだからだ。あれ?

 てなわけで、ここは一つ民主主義とはどのようなものか、ちょっと振り返ってみよう。

2015年7月9日木曜日

花泥棒は罪にならずとも本泥棒は……

孔乙己・風波 (表音・注釈魯迅作品選)
 魯迅に『孔乙己(コン・イーチー)』というとても短い短編がある。
 内容は、孔乙己という落ちぶれたインテリの話だ。孔乙己とはあだ名で、手習いで書く決まり文句「上大人孔乙己」から来ている。孔という姓だけは本名らしい、とされている。
 科挙をすべって日々だらだらと暮らし、代書を生業としたこともあったが、酒癖の悪さから筆も紙もなくしてしまい、今はこそ泥をしては酒を飲む日々だ。
 何を盗むかというと、本である。

2015年7月8日水曜日

エロイムエッサイムのつづき

陰陽師 コミック 全13巻完結セット (Jets comics) [マーケットプレイス コミックセット]

 十年くらい前、ちょっとした安倍晴明ブームがあった。
 なかでも岡野玲子による漫画は、その原作である夢枕獏の小説を越えてブームの中心にあった。私も漫画は読んでいるが、小説の方は読んでなかったりする。

2015年7月2日木曜日

エロイムエッサイムエロイムエッサイムわれはもとめうったえたりエコエコアザラクエコエコザメラクアブドルダムラルオムニスノムニスベルエスホリマクわれのもとにきたりわれとともにほろぶべし

悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)
 なんかちょっと興味をひかれる記事があった。

「巨額脱税…でも生活費は月5万円」ネット株億万長者が法廷で〝清貧〟アピールも…裁判長「感覚ズレている」と一喝
>弁護人の問いに、男は賃貸マンションの家賃こそ月15万円だが、月々の生活費は「光熱費1万円、食費3万円、ほか1万円」と打ち明けた。

>「予想して当たるというのが楽しいだけ。理解しがたいかもしれないが、旅行好きな人の中にも『旅行の計画を立てることが好き』という人がいる。(株は)その感覚に近い」「欲が減ってからもうけることができるようになった。欲に駆られてしまうと無理な取引をしてしまう」

 なるほど。どんどんお金を増やすこと「だけ」が目的となり、税金を払いたくなくなった、と。
 裁判長の一喝とやらはどうでもいいとして、この男の物言いは「高度資本主義」というものをわかりやすく表している。
 

2015年6月28日日曜日

あんぽがどーしたとかしゅうだんてきじえーけんとかわけわかんなくてもこれだけはよくわかるたった一つの大切なこと

 一人の男の子がいる。年齢は五歳くらいとしようか。
 ある日、泣きながら家に帰ってきて、三つ上の兄に自らの悲劇を物語る。
「公園に遊びにいったら、みんなが意地悪して遊んでくれない。自分が遊ぼうとするとジャマばかりする」
 椿姫ばりの真剣な訴えに、兄は心動かされ、弟とともに公園に行く。
 そして、そこにいる子供たちに、なんで俺の弟をいじめるのか、と問い質した。
 すると帰ってきた答えは
「だって、順番とばしばっかりするし」
「お砂場でお山作ってると踏みつけにくるし」
「ブランコずっとやってて独り占めするし」
 子供たちばかりでなく、公園にいた誰かのお母さんもその通りだという。
「ほんとうか?」と弟に聞き返すと、「うるせえ!」と逆ギレした。
 兄は弟の頭をはたいて一言、「お前が悪い!」

2015年6月18日木曜日

『絶歌』という本について思い出したこと

『絶歌』の出版について

絶歌 』という本について知ったとき、「なんで太田出版が見城徹みたいなことやってんだろ?」と思ったら、やっぱり仕掛け人は見城徹だったようで、なんつーか事実って小説ほど奇でもないな、と思ったりした。
少年Aの手記の仕掛人は幻冬舎・見城徹だった! 自社では出さず太田出版に押し付け!?
 念のために書いておくと、『絶歌』というのは例の酒鬼薔薇聖斗による手記である。
 この出版について、いろいろと騒がれているようだが、そうした件についてはふれない。
 読んだわけでもないしこれから読むつもりもないからだ。しかし、これに関連して少し思い出したことがあるので、メモしておこうと思う。

 事件が起きたのは一九九七年のことだ。
 この年の四月、消費税は五%に引き上げられ、浮き上がりかけた日本経済は鼻面を叩かれたかっこうとなり、以後ずーーっと沈んだままである。
 犯行の異常性もさることながら、日本人の不況の記憶に寄り添いつづけた事件ともいえる。
 さらにこの年、一人の男の死刑が執行された。
 連続ピストル射殺事件の永山則夫である。

無知の涙 (河出文庫―BUNGEI Collection)

2015年6月15日月曜日

『令嬢ジェシカの反逆』をポッタリアンたちは読もうとしないのだろうか

 ヒトラーが最初からむき出しにしていた本性から、人々が眼を背けられなくなった頃、スペインでは内戦が始まった。ヘミングウェイやマルローやオーウェルが義勇兵として参加したその戦いに、イギリスから一人の貴族のお嬢様が加わる。
Hons and Rebels
(令嬢ジェシカの反逆)
    その名はジェシカ・ミットフォード。
 元々マルクスに傾倒していた彼女は、とある共産主義者と恋に落ち、駆け落ちしたのだ。
 お相手の名はエズモント・ロミリィ。彼はジェシカのまた従兄弟であり、あのウィンストン・チャーチルの甥でもあった──

2015年6月13日土曜日

未 だ 王 化 に 染 は ず

撃則隠草  撃てば則ち草に隠(ふ)せ
追則入山  追へば則ち山に入る
故     故に
往古以来  往古より以来
未染王化  未だ王化に染(したが)はず

未だ王化に染はず (小学館文庫)

2015年6月8日月曜日

「首がとんでも動いてみせまさぁ」とジャック・デリダは言ったのだった

    川島雄三に触れるのは何度目だろう?
 代表作『幕末太陽伝』の名シーンとして、石原裕次郎扮する高杉晋作に「切る!」と船上ですごまれたとき、フランキー堺演ずる「居残り佐平次」がこう見栄を切ってみせる場面がある。
「へ、首がとんでも動いてみせまさぁ」
 これは鶴屋南北『東海道四谷怪談』での伊右衛門のセリフからとったものだろう。川島雄三の読書の幅広さとともに、それを噛み砕き己のものとしてしまう消化力には恐れ入ってしまう。このセリフは一時、『幕末太陽伝』の名セリフとして広がっていたくらいだ。(以下、ややネタバレがあります)

2015年6月4日木曜日

作られた伝統ではない本当の「伝統」というものは全然クールじゃなかったりする

 我が家には一つの「伝統」がある。
  それは、決して明かすことのできない「伝統」である。
  その「伝統」を受け容れるものだけが、我が娘の婿となりうる。
    問うなかれ、問う勿れ、問フ勿レ
    聞ケハ カナラツ
    気カ フレル

2015年6月3日水曜日

無意識はにぎやかではなやかでさわがしいもしくは勅使川原三郎『神経の湖』の感想

    無口な人間ほどおしゃべりだ。
 無口な人間がなんで無口かというと、自分相手にしゃべるのに忙しいからだ。
 しゃべるといっても何かを話すわけではない。頭の中をシグナルの塊のようなものが、拡大したり収縮したり、繁茂したり壊滅したり、成長したり退縮したり、明滅したり散開したり収斂したり回転したり硬直したり、いろいろと忙しいのだ。
 だから、普段じっと黙っている人が語りだすと、とても長くなる。