今朝の朝日新聞の二面「日曜に想う」にちょっと興味をひかれる話があった。
盗んでも漏らさぬ米国流
http://digital.asahi.com/articles/TKY201311230385.html
タイトルのつけ方がビミョーだな、てのはさておき、ネット上では登録しないと読めないので、肝心な部分だけ引用してみよう。
話は先般ブルネイで開かれたTPPの会議についてである。
>ブルネイで記者登録した外国人112人のうち105人が日本メディアだった。
>対照的なのは米国側の低調さ。AP通信もCNNも姿がない。ひとりワシントンから来た通商専門誌の記者は「米国では農業州でもTPPを知らない人がいるのに」と驚いていた。
USTR(米通商代表部)が、会議の内容が漏れないようにしてるっていうけど、国際会議ってそういうもんだし。またそれをあばき立てるのがマスコミってもんだし。それにアメリカでの報道が低調なのは、USTRと関係ないでしょ。本当に米国経済にとって重要なものだったら、政府の妨害なんぞ何のその、カイガラムシのようにびっしり群がって離れないだろう。
TPPってのは、日本国内の上ツ方が下々のものを、高く売れるうちに売り飛ばそうとしてる、ということでしかないと思う。だから、もし参加しなかったとしても「アメリカの逆鱗に触れる」なんてことはない。そうやって脅してる連中がいるだけだ。
>「早く早く」とやたら米国にせかされる
なんて書いてあるけど、せかしてるのは日本の方でしょ。アメリカはスケジュールが予定より遅れてるんで、取り戻そうとしてるだけ。そういえば、朝日も基本的にはTPPに賛成じゃなかったっけ。そういう社説を読んだ記憶があるぞ。
そんなわけで、ヒミツのTPP交渉は日本のメディアによって、「これはヒミツなんだけど、TPPはアメリカ様のご意向であるのですぞ」という形で広まって行くのでありました。ちゃんちゃん。
やたらにアメリカばかり悪者にするのは、本当の悪者から眼をそらすためなんじゃないの?本当にアメリカのせいだと信じてる人もいるだろうけど、そういう人は言っちゃ何だがのせられてるだけなんじゃないかろうか。そりゃ、アメリカが全然悪くないとは言わないけどさ。
ヒミツ保護法でヒミツに触れることもできなくなるのも問題だけど、自分に都合の良いように形を変えて流通するヒミツにも気をつけたいものだ。
アニメ・ミュージック・カプセル「ひみつのアッコちゃん」 |
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