果たして十一月九日のドイツに何が起こったか、ちょっと並べてみよう。
宣言するシャイデマン |
そして一九二三年十一月九日には、ミュンヘン一揆が起こった。
一揆に加わるナチス |
十一月九日、悪名高き「水晶の夜」がやってくる。
水晶の夜Reichskristallnacht |
ナチスはその暴力性を如何なく発揮し、大勢のユダヤ人を殺し、財産を略奪し、家屋に火をつけた。
やがて第三帝国は敗北し、ドイツは東西に分断された。その分断の象徴である「ベルリンの壁」は、ついに一九八九年十一月九日にくずれ去ったのだった。
とまあこのように、近代ドイツ史のマイル・ストーンのような日が「十一月九日」という日なのだ。
もしかするとこの先、ドイツに何かあるとしたら、それは十一月九日かも知れない。といっても、この日付にドイツ人の血を沸き立たせる何かがあるとか、そういうことはわからない。ま、たぶんない。
でもこういう偶然てやつは、星占いを信じない私のような人間にも興味深く感じられる。
ベルリンの壁―ドイツ分断の歴史
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