2013年11月22日金曜日

そしてそれは封印されたのだった

 
その晩、ハハンク・ウィリアムス はアドルファス・ホテルでべろべろに酔っぱらっていた。どのくらい酔っていたかというと、たまたま同席した男と「なぞなぞ遊び」に夢中になってしまうくらいだった。

 日本で言えば、いい大人が「上は大水下は大火事、なーに?」とかやってるようなものか。英語のなぞなぞはあまり知らないが、What truck can be driven only by men?で、答がmail truckてな感じ。mail(郵便)とmale(男)の発音が同じだから。
 おまけにハンク・ウィリアムズ は、ダラス公演が控えていることをすっかり忘れていて、あやうくすっぽかすところだった。
 いっしょになってくだらないなぞなぞに興じていた相手は、シルヴァー・スパーというクラブを経営する男で、その名をジャック・ルビーと言った。

ルビーはその後、ケネディ暗殺犯リー・オズワルドを射殺することになる。

  今日十一月二十二日は、ケネディが暗殺されてちょうど五十年目に当たるそうだ。
 どういう巡り合わせか、今度の駐日大使がケネディの娘だとか。テレビなんかは今日あたりそれで盛り上がるんじゃないかと思ったが、そうでもないみたいだね。もうみんなピンとこないのだろうか。
 

ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言 上
ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言 下  

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