2013年10月21日月曜日

それはどこらへんで言ってることなの?どうしても続けて欲しい(笑)ようなので続き

 えー、あいかわらず日本はスパイ天国のようでございます。こないだなんかスパイたちが「天国だ♪天国だ♪」って西荻のガード下で踊ってましたね。もしかして、日本の素晴らしさを讃えてやまない人たちは、実は全員スパイなんじゃないかと思う今日このごろ、皆様お体の方はいかがでしょうか。風邪などお召しになってはいないでしょうか。


 さて、先頃こんなエントリーを書いたら、エコノミストにこんな記事が上がりました。

Secrecy and lies
http://www.economist.com/news/asia/21588140-tough-new-law-secrecy-has-suddenly-become-controversial-secrecy-and-lies

>“A PARADISE for spies” is how a former agent of the Soviet KGB described Japan in the 1980s. Little has changed, though now the politicians and bureaucrats more often pass information to journalists than to foreign agents.

 わー「スパイ天国」って書いてますね。またぞろそのテの人たちの頭の中に、コビトさんが二列縦隊で「ほらやっぱり!ほらやっぱり!」と行進してんじゃないかと思いますが、落ち着いてよく読めば「日本でそのように言い習わしてること」をそのまんま英語にしただけだとわかります。しかしまあ、この表現の起源って、一九八〇年のソ連スパイからだったんですねえ。そういえばうっすらと記憶があるようなないような。三十年以上同じセリフとか、水戸黄門もびっくりだ。まあ、なんかいろいろやらかすのにつごうのいいキメ台詞だったんですね。「ひかえいひかえい!」みたいな。
  検索しても “A PARADISE for spies”って、日本についてはほぼ「自称」ですな。あと"A Spy's Heaven"て言い方もありますが、これで検索すると引っかかってくるのがこちら。

 New York Called "A Spy's Heaven"
http://news.google.com/newspapers?nid=1817&dat=19620910&id=pA8dAAAAIBAJ&sjid=HZoEAAAAIBAJ&pg=5390,1307307

 へー、ニューヨークも五十年前はスパイ天国だったんですねえ。日本が襲名したってことなんでしょうか。ちなみに日本は全然Heavenじゃないみたいですね、Paradiseですね。

 さて、先に書いたエントリーの続きとして、「TPPって、ほぼ国内問題じゃないの?」みたいなことをちょろっと書きました。
 そしたら、またもエコノミストにこんな記事が。(といっても、上掲のより先ですが)

Sacred cows, rice, and the rest of them
http://www.economist.com/blogs/banyan/2013/10/japan-and-trans-pacific-partnership

 またしても「ほらやっぱり!ほらやっぱり!」の声が聞こえますが、この記事も「日本で騒いでること」の紹介でしかありませんね。
 こんなんでもエコノミストに載っちゃうと「ほらほらほら!有名なエコノミストも記事として取り上げてるんですよ!」と錦の御旗みたいに振り回す輩がでてきたりするわけで……

フジテレビの致命的テロップ
ところでですね、上掲の二つのエコノミストの記事なんですが、なんつーか、二つともよく似てるんですよね。文体とか。
 そして、二つともすっごく「読みやすい」
んです。
 えーとですね、普通ネイティブの人の書く文章って、このくらい長いと必ず一カ所は「どうやって訳すんだ、これ」と頭をひねる部分があるんです。ちょっと日本語による思考と別な感覚といいますか……
 でも上の記事は二つとも、そういう「引っかかり」がなくすらっと読めてしまうんです。
 内容はといえば、小便でできた水たまりくらいに浅い。これがよくもエコノミストに載るもんだと思うくらい。 分析も何も、ただの「紹介記事」なんだもん。学生だってもうちょっと気の利いたこと書きそうなもんだけど。

 こういう憶測ってあんまり良くないかも知れないけど、もしかしてこれ、日本人が書いてんじゃねえの?
  あ、そんでさ、ウチのブログ読んでたんだったりして。
  もし読んでたらメールちょーだい。待ってるよー♡


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