ちょっと前の話題になるけど、イランは選挙で穏健派が勝利し、核についての対米協議も順調に終ったという。
イラン核協議が終了
http://www.cnn.co.jp/world/35038616.html
で、なぜかふと気になってイランの出生率を調べてみた。最近はグーグルで国の名前に”出生率”とつけるとほいほい出て来る。便利なもんだ。
……1.67人。低っっ!
同様にして調べると、他の中東諸国はだいたい2人を越えている。イラクなんか4.7人だ。
では次にイスラエルを見てみよう。
……3を越えてるやん。
つまり、イランの人口は停滞しつつあるけれど、イスラエルの人口は増え続けている、ということ。見たまんまだけど。
アフマディネジャドというしょーもない大統領が居座り続けたイランにおいて、選挙によってきちんと穏健派の大統領を選んだイラン国民の聡明さには拍手を送りたい。アメリカなんかが後押ししなくても、ちゃーんと民主主義が機能したというわけだ。
それに対してイスラエルは、相も変わらずイランに対してこぶしを振り回し続けている。年頭の選挙では右派のネタニヤフがまたぞろ勝っちゃうし。変わんないというか変われないというか……
さて、ここからさらに幼児用プール並みに底の浅い話をさせてもらうと、人口構成ピラミッドで底辺が大きければ大きいほど、つまり若者が多ければ多いほど、 社会というものは不安定になる傾向がある。社会学の基礎講座の最初の方で習う法則だ。
つまり、上記の結果から考えて、イランの社会は成熟して落ち着きを持ちつつあるけど、イスラエルはあいかわずのやんちゃぶり、というのは人口構成が要因のひとつでもある、とこういうわけだ。
現在、世界人口は六〇億を越え、まだまだ増えると言われてはいるけれど、多くの国で出生率が「2」を切り始めているのも確かだ。日本だけじゃないんだよね。日本が先頭きってるけどさ。意外なことにロシアも中国もブラジルも「2」を下回ってる。
てことは、この先だんだん、だーんだんに、戦争というものが少なくなっていく可能性が高いんじゃなかろうか。だってただでさえ人口減ってんのに、戦争してもっと減らしてどうすんの。しかも戦争すると若年人口からまず激減するってのに。生活保護でパチンコするおっさんのこと笑えなくなるよ。いまさら国防「軍」とかさ、何考えてんだか。むしろ世界中の軍隊を「自衛隊」にするように提言した方が、ずっと「流れ」に合ってるように思うけどね。
それともあれかな、以前書いたエントリーみたいになったりするのかな。こんな報道もあったし。
「五輪世代の」体力上向き、70歳代は過去最高
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20131014-OYT8T00404.htm
もう徴兵は七〇歳から、てことでひとつよろしく。
人口論 (光文社古典新訳文庫)
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