2014年12月11日木曜日

ないしょだけど大きくなったらゴジラになりたいと思っていたPart.2

 九月にセスナで伊豆大島へ飛んだとき、ゴジラに出会った。

ゴジラは、大島のまばらな風防林の陰に、どこか人待ち顔で佇んでいた。

なんと、伊豆大島はゴジラの故郷だったのだ。水爆実験の影響と言われているが、実は三原山の火口から登場したのだという。
 そしてまた、再度日本列島を襲撃するときまで、三原山の火口底で眠っているのだとか。



 さて、この夏ハリウッド版ゴジラが公開されたが、今度は本家の日本でまた作ろうという話になっている。

『ゴジラ』12年ぶりに“日本版・新作映画”製作決定! 東宝「ハリウッドにも負けない」

 なぜだろう、なんというか、嫌な予感しかしない。
 またぞろ「かっこいい」ゴジラが登場し、それに対して「かっこよく」立ち向かう人々のドラマが、ナルシストの自分語りのように繰り返されるのだろうか。
 新しく作るなら、個人的にやって欲しいことはいろいろある。
 ・ベクレルやシーベルトの単位を、ゴジラの特徴として使うこと。
 ・ゴジラが放射能を吐いた後は、数百年の除染が必要だとすること。
 ・ゴジラには、現在の自衛隊の装備で立ち向かうこと。
 などなど。

 ところで、三原山と言えば、昭和八年に連続心中騒動があった場所である。
 三原山の火口に身を投げる人が相次ぎ、読売新聞は火口の中へ記者を降ろして調査させたりした。その時の記者が、読売新聞グループ現会長であるナベツネこと、渡邉恒雄 なのだそうだ。 
 原発と読売新聞との関わりを知るなら、ゴジラの故郷が三原山であるとの説も、なにやら因縁を感じさせられる。


原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)


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