期限7カ月過ぎ、カビだらけの肉をファストフード店に供給=作業員「食べても死にはしない」
またお定まりで「中国ぐああああ」と騒がしかったわけだが、やったのは元々米国資本の企業だし、アメリカのジャンクフード事情ってのはシャレにならん段階になってて、オバマの奥さんが必死で是正しようとしてもなかなか治らないみたいなことになってる。ピザにはトマトソースがのってるから野菜に分類しよう、とかいうのはさすがにオーバーだったみたいだけど。
怖がるんなら正しく怖がろう(寺田寅彦、じゃないけど一応)ってことでこっち。
中国の期限切れ鶏肉問題—ファミマ社長の「裏切られた」にがっかり
まあ、ちゃんとやってるどころか、もう日本以上にばっちりなとこもある、と。ただし、そういうのはだいたい輸出向けらしい。毒ギョーザの教訓は活きているようだ。
さて、話変わって、というかここからが本題。
冒頭のニュースで「食べても死にはしない」という発言が引用されていた。こういう風にさらされる発言てのは、だいたい誰が考えても問題のある発言、ということだ。
じゃあ、
「原発事故の放射能では誰一人死んでない」
てのはどうなのよ。
こういうのを評論家のセンセイがおっしゃったりすると、「ははーそういう考えもありますねー」とか感心しちゃうのって、なんなんだろうねえ。
ここで叩くのが目的じゃないから誰のこととは言わないけど、それを言った同じ口で「中国食品事情のモラルの低さ」についてくっちゃべられても、あいた鼻の穴がふさがったらたいへん!みたいな感じだ。
こういう、射程の短い、その場限りで、まるで本気じゃない、水鉄砲みたいな発言を繰り返す人って、なんで変な人気があるんだろ。
言葉ってのは「事実」を表現するだけでなく、発言する人間やその人間の表面に現れる社会性について、その態度から問題があらわになったりするってこと。
「誰も死んでないからいいじゃん?」てことは、誰かが死ぬまで同じことをする、てことの表明なんだ。で、死んだときにはもう手遅れ。
でもまたきっと、「いいじゃんいいいじゃん」て笑顔で言いながら、崖っぷちで肩を叩いてくれるような連中が闊歩しだすんだろうなあ。はー。
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