では、女王様の方は裸にならないのだろうか?その方が大衆に受けるし、子供がそれを指摘したなら、周りの人間が必死で子供を黙らせるだろう。
経済学という学問は、「社会科学の女王」を名乗っている。
「王様(政治)」はよく裸にされるのに、「女王様(経済)」が裸にされないのはなぜか。やっぱ倫理的な問題があるのか。
つまらんジョークはさておき、人が経済学に対してつっこみづらいのは、やっぱり貧乏より金持ちがいいし、不況より好景気がいいし、そうした大衆の欲望を体現する学問だからだろう。
が、しかし、その「女王様」が、ストリップをおっぱじめてしまっている。他ならぬ、この日本で。
Rethinking Japan
ポール・クルーグマン、 そして日本経済が世界の希望になる (PHP新書) |
ブログのエントリーを見るとわかるけど、とにかく日本の人口減少の影響がハンパない、ということを言い訳にしている。
人口の減少?
あれ?ちょっと前にそれについて言ってなかったっけ?
てなわけで、その「ちょっと前」にクルーグマンの書いた人口のあれこれに伴って、こちらで書いたエントリーをリンクしておこう。
クルーグマン先生によると女王様は裸で自転車に乗っているようです
要点をかいつまんで繰り返すと、
経済学ってのは、人口が増加するかまたは一定である、てことを暗黙の了解implicit assumption にしてるから、その理論のほとんどは人口が減少してくると役に立たない。
ということ。
当ブログでは「女王様の裸踊り」とタイトルに付したエントリーでもって、このことを何度も何度も繰り返している。 アベノミクス以前から。
今回、はからずもノーベル賞経済学者であられるポール・クルーグマン先生御自ら、そのことを証明してくだすったわけで、恐懼々々謹厳々々という次第だ。
ま、しかし、政府はあいも変わらず「ゆるやかに回復中」と言い張っており、その辺も以前推察した通りではあったりする。
リアルという名の妄想続きの続きの続き
>アベノミクスで引っかかることってのは「絶対成功することになってる」こと。「失敗が許されない」どころの話じゃない、「たとえ失敗しても成功したと言い張る」てことがあらかじめ決ってる。なんでそれがわかるかというと、何をもって成功と言うかの基準があいまいだから。あいまい、てか、「無い」から。
さて、これからどうなりますやら。
もし「戦争景気」でちょこっと持ち直しても、喉元過ぎれば元の木阿弥だからね。
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