2015年1月5日月曜日

初春のめでためでたのめでたさで「少子化問題」とやらが問題にならなくなる方法を書いてみる

道徳感情論 (講談社学術文庫)
「アリストテレスは人口を調節するため、幼児の虐殺を肯定した」と、アダム・スミスは『道徳感情論』で詰っている。
 まあ確かにアリストテレスは『政治学』の中で子供の数を減らすことを述べてはいるが、アダム・スミスが言うように「殺せ」とまでは言っていない。ちょっと微妙なラインなんで、以前の「アリストテレスの言うことにゃ『わしゃそんなこと言うちょらん』」というエントリーでは触れなかったんだけど、人口の調整ってのは古代ギリシャからずっとずっとずずずずいっと問題だったわけだ。
 アテネでは夫婦間のちぎりも「義務」とされていて、義務を果たさない夫は妻から訴えられて、法廷で裁かれたのだそうな。
 アリストテレスの師、プラトンに至っては、女も子供も国家で管理して、優秀な人間だけを増やそうなんて考えてた。なんというディストピア。

 少子化問題についてブログでちょこちょこふれてきたけど、この問題が厄介なのは、解決策を考えようとすると、どこからか「優生思想」がこだまして来ちゃうってことなんだよね。
 少子化について語っているえらーい評論家センセイでも、知らず知らずのうちに「優生思想」っぽいことを書いちゃったりしてるし。
「いかにして人口を増やすか」ということを考えると、「いかにして”優秀な人間”を増やすか」に思考が傾いてしまいがちになる。
 なんつーか、モテないくんが「女性の貞節」についてわめいてると、いつの間にやら「美女の貞節」の話になっちゃってるのと似たようなものか。
 語ってる本人がぜーんぜん自覚してないとこも同じ。

 さて、少子化の何が問題かというと、なんかいろいろと述べ立てる人がいるんだけど、ロングなスパンで考えりゃ、適度な人口にまで減少するのは悪いこっちゃない。労働力が減るって言うけど、これからの時代、どんどん労働が必要とされる局面が減ってくるんじゃないのかな。むしろ今から減らしといた方が良いように思える。

 喫緊の問題としては、やっぱ「年金」だわな。
 これを解決するには、やはり新たな通貨を発行するのが手っ取り早いだろう。あ、以前のエントリーを読んだ人、「またか!」とか突っ込まないでね。
 年金の全額ではなく、その半分を円以外の独自通貨で支払うことにするのだ。
 ただし、その通貨は、
・他の通貨に換金(両替も)することができない。
・銀行に預けられない。
・使用拒否できない。
 ものとする。
 これなら金融市場に影響することなく、いくらでも発行することが出来る。
 生活保護を「フードチケットで払え」とか言ってる人がいるんだから、それに比べりゃこの程度はへっちゃらでしょ。
 これで日本も安心だ♪



ハナ肇とクレイジー・キャッツ これで日本も安心だ!




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