2014年3月3日月曜日

秘伝・超簡単万能だしつゆの作り方

 もう二十年以上だしつゆを自分で作っているので、市販のものは買ったことがない。めんつゆとして使うのはもちろん、おでん・肉じゃがなどなど、たいていの煮物はこれさえあれば超手軽。すごい簡単にできるので、レシピを公開してしまおうと思う。

 まず、つゆを入れる容器を準備する。麦茶とか入れるやつで充分。
 そこに半分くらい水を注ぎ、煮干し(はらわたと頭はちゃんと取る)ひとつかみ、干し椎茸五、六個、五㎝ほどの昆布をそこに入れて一晩以上冷蔵庫に置く。置いたまんま存在を忘れるとエラいことになるので、冷蔵庫の目立つ所に置くように。
 次の日、鍋に湯をわかす。このとき同時に、小鍋でコップ半分くらいの料理酒を煮切っておく。鍋に湯が沸いたら削り節をひとつかみ入れ、再度グラっというか、グラの「グ」くらいになったらガーゼで漉して別な鍋に入れる。
 そこへ煮切った料理酒を注ぎ、冷蔵庫で寝かしておいたやつをこれまたガーゼで漉しながら加える。
 弱火で熱を加えながら、味見をしつつ醤油をだぶだぶと加える。適当な味になったら、そのまま弱火で十五分から二十分加熱。
 出来たらまた最初に用意した容れ物に戻して、冷めるのを待つ。
 冷めたらショウガ二かけと梅干し一個(風味付けと腐敗止め)を追加して、冷蔵庫に寝かす。
 だいたい一カ月くらいは持つので、そのくらいで使い切る見当で。夏場そうめんを食べるようになると、十日くらいでなくなっちゃうけど。

 これでできあがり……だけど、これからが本番。
 何が本番かというと、残っただしガラを食べるのだ。
 さすがに椎茸の軸は捨てるが、それ以外の昆布も煮干しも削り節も、もちろん椎茸も、細かく刻んで鍋の湯に叩き込み、ぐつぐつと煮る。味付けは醤油少々。
 そして別な鍋で茹でたうどんをどっと流し入れ、さらにひと煮立ち。
 出来上がったらどんぶりに明け、ざぶざぶと腹に流し込むようにして喰らう。私は卵をそこに追加するが、おすすめはしない。
 えーっと、そんなに美味いもんじゃございませんが、 栄養たっぷりだし、生ゴミが出なくなる。エコですね。
 みなさま、どうかだしガラは残さず食しますよう、おんねがいたてまつりまする。


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