2014年9月19日金曜日

ネッシーはいないからこそ

 スコットランドの独立はならなかった。
 まあ、以前にカナダのケベック州の件もあったし、独立とはちょっとニュアンス違うけど、オーストラリアがイギリス女王を君主とするのをやめるかどうか、てのもあったし、先進国と呼ばれる国に変化を求めるのはけっこう難しい、ということなのだろう。そういえばカナダもオーストラリアも、所謂「コモンウェルス」に入っているな。この大英帝国の「骸」のようなものから抜け出すのさえ、なかなかに難儀なことであるようだ。

Nessie Ladle ネッシーレードル (ブルー)
 さて、スコットランドといえば何を思い出すかというと、私の場合はネッシーだ。
 ガキの頃「ほんとうにあるせかいのふしぎ」系の話にはずいぶんと興奮したからね。
 興奮したのはちびっ子たちばかりじゃない。いい大人もロマンとやらを求めてネッシー探索の旅に出たりしてた。

 はい、元東京都知事のあのお方がその「いい大人」なんだけど、いつまでも「少年の心を忘れない」大人とかって、なんだか暑苦しくて不快指数高めな感じ。無駄に長生きだし。
 古代の恐竜がそのまま生き残ってるのはロマンだけど、戦前の思想をそのまま引きずってるのは、ゾンビでしかないよね。生きた化石とか、そんな上等なものじゃなくて。

 このテのムー臭い話ってのは、ときどき「えええええ!?」っという人が信じてたりするんで油断ならない。ちょっと前に町村官房長官って人が「UFOを信じてる」と発言して物議をかもしたことがあった。別に信じててもいいけどさ、大臣やってるってのはちょっとどうかな。 

 で、こういう「ロマンチスト」って、やたら「リアリスト」を気取ることが多いんだけど、ロマンチックにリアルを語りたがるんだよね。「日本人は世界に冠たる優秀な民族である!」とかさ、こんなロマンを述べ立てる人が、片方で「リアルな世界情勢」とやらを語っててたりしてて、どうしてそれを「リアル」と信じられるのか。不思議で不思議でしょうがない。
 これこそが「ほんとうにあるせかいのふしぎ」ってやつだよな。

ネッシーに学ぶ生態系

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