2016年6月13日月曜日

ただ今禁酒中

 現在、酒を断っている。
 健康のためではない。願掛けである。
 とりあえず、娘が大学に受かるまでは酒を口にしないことにした。

 なんかこうして改めて文章にしてみると、自分が意志薄弱なアル中になったような気がする。実際数日前の暑い晩、ふと気づくとスーパーの缶ビール売り場の前でぼーっと立ってて、自分で自分にちょっとビビったりした。
 まあ、幻覚が見えたり手が震えたりはしないし、かえって健康になっているような気もしないではないが、どうもおつむの方にはよろしくないようだ。といっても、別に頭が悪くなったわけでもなく、現在ハイデガーと取っ組み合いしてたりするんだが、なかなか文章を書く意欲がわかなくて困っている。まさかこんなことになるとは思わなかったが、とりあえず現在取り組んでいるハイデガーとのどつきあいがひと段落して、あまり世に求められていない類いのエントリーをだらだら書き連ねるまでは、ブログの更新が滞りがちになってしまうことだろう。
 数少ない読者の方々には大変申し訳ないが、別にせっつかれることもないようだし、今しばらくはお待ちいただきたい。

 ついでなんで酔っ払いの話。
 酔っ払いといえば、『帰って来たヨッパライ』という歌があった。私がまだ保育園に通っていた頃のヒット曲である。
 だいたい酔っ払いというやつは、「死ぬ死ぬ」言いたがると相場が決まっているもので、そんなのがホントに死んじまうという歌だから、シメっぽさのかけらもない。
    酒にちなんだ歌は多いが、これだけむちゃくちゃなのも珍しいと思う。
 あと、超有名なところでは、『アメリカ国歌 星条旗The Star-Spangled Banner』がある。これ、歌詞は全然違うけど、メロディの方は『天国のアナクレオン』という酔っ払いソングからとっているのだ。

 アナクレオンてのは古代ギリシアの詩人で、酒飲みで助兵衛で、美女も好きなら美少年はもっと好き、というギリシア人らしいギリシア人だった。
 そういうのが何の縁があったのかアメリカの国歌になってて、その国が二〇世紀には「禁酒法」なんかやってたんだから、歴史ってのは面白い。

 あと、自分がちょくちょく口ずさんでる『アラバマ・ソング
 作曲、クルト・ワイル。作詞がベルトルト・ブレヒト。
詞の方はこんな感じ。
Oh, Show us the way to the next whiskey bar!
Oh, Don't ask why. Oh, Don't ask way.
We must find the next whiskey bar, for if we don't find the next whiskey bar.
I tell you we must die, I tell you we must die,
I tell you, I tell you, I tell you we must die!

Oh! Moon of Alabama, we must say good-bye.
We've lost our good old Mama,
and must have whiskey oh you know why.

Oh! Moon of Alabama, we must say good-bye.
We've lost our good old Mama,
and must have whiskey oh you know why.
 歌詞もメロディーも簡単なんで、自分のような音痴でもすぐに歌える。
 この歌も"I tell you we must die" とか言って、「死ぬ死ぬ」言ってるわけで、酔っ払いの口癖ってのは洋の東西を問わないもののようだ。

 とりあえず、これからの夏をビール抜きでどうやり過ごすか、今から頭の痛いことだが、決死の覚悟で臨みたいと思う。こういう時、「決死」とかすぐ言っちゃうとこがまた酔っ払いくさいわけだが。
 まあ、このまま一生禁酒とか、そういう事態だけは避けたいものだ。
 がんばるぞー!


アラバマソング ~“マハゴニー”より~

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