いちおーPart.1は本宅のここ。
さて、ヤマダ電機がやらかしてくれたようだ。
ヤマダ電機の電子書店が閉鎖 購入書籍は閲覧不能に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/29/news089.html
本宅で何度か書いたけど、電子書籍てのは、要するに本来タダのものである「立ち読みする権利」に値段を付けて売っているものだ。
「立ち読みする権利」を有料化するという発想は出版の在り方を変えざるを得ないだろう
http://www.koshohirakiya.jp/2012/10/29/立ち読みする権利-を有料化するという発想は出版の在り方を変えざるを得ないだろう/
「立ち読みする権利」てのは勝手な造語なので、別に「自由」としてもらってもかまわない。まあとにかく、人間には「知る権利」ってのがあって、権利ってのはタダで手に入るのが近代国家だ、てことになっているのだ。そいつに値段をつけて商売できるってのは一種の特権なわけで、出版てのはアッシリアの神様みたいに大勢の強力な魔神によって守られている。著作権とかね。
ところが、図書館というものがあって、こいつは出版社や本屋どころか、資本主義よりも古くから存在している。なんというか、山奥の湖のヌシみたいなもんだ。古代においては、そこに入れる人間は選別されたし、有料だったこともあるけれど、とにかく「本を読む」という行為は、あまり金銭的にあーだこーだ言っちゃいけないものになっていった。まあ、字を読める人間自体少なかったけどね。ゲーテが生きてた頃のドイツ(神聖ローマ帝国)ですら、七割が文盲だったって話もある。
そんな、本来ならタダのものに値段を付けてんだから、そりゃーもう儲かって儲かって笑いが止まらない、となるはずなんだが、タダほど高いものはないというか、とにかく宣伝しまくらないと、0円どころかこっちからポイントの一つや二つくれてやんないとクリックなんかしてくれない、そんな世知辛いご時世なのだ。
そのくせ著作権は、ある意味リアルの書籍以上にめんどくさいとくる。そりゃーやめたくもなるわな。もしかしたら、これも南米のジャングルの一人勝ちかなー。
電子書籍が飽くまで「書籍」の代用品であるうちは、当分こんな状況が続くだろう。
誰かが新しい発想でブレイクスルーしちゃうことが必要なんだが、きっと日本じゃ誰もやんないだろうな。そのうちアップルあたりがやっちゃいそうな、そんな気がする春の宵なのであるのであった。
ヤマダ電機の暴走
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