2016年8月27日土曜日

ほんまでっか?ハイデッガー!【…の研究なら日本は超先進国だったりするの続き編】

前回の続き。

ハイデガー、現象学の根本問題
(木田元監訳)
 それでは、「世界・内・存在」は木田元のいう通り、シェーラーからのイタダキだろうか。
 と、即座に断ずるのも大人気ない気がする。シェーラーはフッサールの元を破門されてからも、ハイデガーとはちょくちょく会って話していたということだが、こちらも言葉の上っ面をちょいと拝借しただけではなかろうか。そして、ハイデガーがいざ論文を書く段になって、シェーラーとの混同を避けようと、独訳『茶の本』から別の「上っ面」を拝借したのではないのか。
 ここから見えるのは、ハイデガーが「世界・内・存在」について、それほど難解なことを考えていたわけではない、ということである。

2016年8月26日金曜日

ほんまでっか?ハイデッガー!【…の研究なら日本は超先進国だったりする編】

言葉についての対話
―日本人と問う人
とのあいだの 
(平凡社ライブラリー)

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日本人 おっしゃっていることの見事な一例が、国際的によく知られた映画『羅生門』です。ご覧になったかもしれません。
問う人 幸い観ました。ただ残念ながら一度だけです。観ていて、人を思わず不思議なところに引き入れる日本的世界の魅力を経験したという気がしました。
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