カンディード 他五篇 (岩波文庫)
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「では、なぜ」と、シリウス星人はふたたび言った。「アリストテレスとやらをギリシア語で引用するのですか」
「それというのも」と学者は抗弁した。「自分が少しも理解していないことは、自分にいちばん分からない言葉で適当に引用する必要があるからです」
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上記はヴォルテールの『ミクロメガス』(岩波文庫『カンディード』収録)からの引用。
なんつーか、哲学者ってのはこんな昔から同じような「悪口」にさらされてきたんだねえ。それでもやっぱり、アリストテレスを語るときはギリシア語を引く必要があるわけで、哲学者たちはそんな批判は節分の豆ほどにも気にしないようではある。
2014年4月15日火曜日
2014年4月7日月曜日
アリストテレスの言うことにゃ「わしゃキリスト教なんぞ知らんのだが」
時は14世紀はじめ、北イタリアのとある修道院で、連続殺人事件が起きた━━というのが映画『薔薇の名前』のシチュエーションだ。主人公の修道士を演ずるのは元007のショーン・コネリー。この演技で一皮むけた、と淀川センセイが仰ってた。
主人公の名前は「バスカーヴィルのウィリアム」で、もろにシャーロック・ホームズを思い出させるネーミング。もちろん殺人事件の謎を解く役回り。ワトソン役は若い助手の修道士見習い。
これはウンベルト・エーコのベストセラー小説『薔薇の名前』が原作で、できればまあ、原作にふれて欲しいと思う。とっつきづらいけど映画より何倍も面白いんで。
薔薇の名前〈上〉 薔薇の名前〈下〉
(以下、ネタバレが含まれます)
2014年4月4日金曜日
アリストテレスの言うことにゃ「わしゃそんな本書いちょらん」
えー、ずいぶん間が空いちゃったけど、これの続き。
なんでアリストテレスは言ってもいないことが言ったことにされやすいのか、なんで王様の愛人に馬乗りされてお尻ペンペンされなきゃならんのか、それはアリストテレスの書物がたどった運命に由来する。
2014年4月2日水曜日
なぜおばあさんというものは怖い話をごく普通のことのようにして話すのかPart.3
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