2019年11月29日金曜日

中曽根康弘という権力者を生で見てしまったということ

 中曽根康弘が死んだ。百一歳だったという。一時代を画した政治家でもあるし、せめて「亡くなった」と書いて多少の敬意を表すべきかもしれないが、私はただ「死んだ」としておきたく思う。というのも、どうにも片づかない、もやもやの残る思い出があるからだ。
 昔々、まだ大学生だった頃、中曽根康弘を「目撃」した。以下に述べる体験は、やや劇画めいてはいるが、まったくの事実である。