http://www.theguardian.com/books/booksblog/gallery/2013/sep/27/banned-books-readers-censored-pictures#/?picture=418483658&index=0
アメリカ図書館協会が「発禁図書展示会」みたいなのを開きました。
しょっぱなに取り上げられてるのは、かの有名な『ライ麦畑でつかまえて
今読むと、なんでこの程度の内容で大騒ぎしたんだかて感じで、キャプション書いた人も「俺なんか九歳の娘と幼い甥っ子にブレゼントしちゃったよ」て言ってます。まあ、三、四〇年前くらいまで、アメリカの学校ってのはピューリタニズムばりばりで、日本の学校より厳しい面があったりしたそうですから、多くのハイスクールで『ライ麦畑でつかまえて
じゃあ、このとびきりロングセラーな小説が、まったく人畜無害かというとそうでもありません。読んでも「ただちに影響はありません」が、人によってはおつむの大事なところにえらいこっちゃな影響をおよぼしたりするんです。
左画像のちょっとおデブなグラサン野郎の名は、マーク・チャップマンと言います。左手に大事そうに抱えているのは"The Catcher in the Rye
この「好物はゼリー・ビーンズ」と答えそうな男の愛読書、というか、聖書以上に信奉しているのが、画像で抱えている『ライ麦畑でつかまえて
ところで、この小説のタイトルになり、主人公ホールデンが勘違いすることで 小説のテーマとなった歌はイギリスの俗謡で、歌詞は酔っぱらい詩人のロバート・バーンズ
……おっさんが気持ちよさそうに歌ってますね。
でも、どっかで聞いたことあるメロディですよね。
そう、かのドリフターズの名曲『誰かさんと誰かさんが』 であります。
この歌はもともとえっちな歌なんで、ドリフのは原曲の雰囲気を壊さずそのまま歌ったのだ、といえます。歌詞、名訳ですね。
そんなわけで『ライ麦畑で』を読むとドリフのメロディが脳裏をかすめまくったりするわけですが、それでもこの小説が名作であることに変わりはありません。
なんといっても文章がいい。普通、原書で読んでるとなかなか小説に入り込めませんが、『ライ麦畑で』は例外です。ラストなんか、あまりの美しさに涙ぐんじゃうくらい。興味が向いた方は、一度トライしてみてください。おすすめです。
これ以外の発禁図書については、またいずれ機会があれば。
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