古書比良木屋のブログ
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2016年7月23日土曜日
ほんまでっか?ハイデッガー!【…の『存在と時間』はどのくらい訳がわからないか編】
木田元『最終講義』
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しかし、彼が西洋哲学史見なおしの拠点にしている「存在」とか「存在了解」ということが、しばらくはさっぱり分かりませんでした。これは私に限らず、当時のハイデガー研究者(日本だけではなくドイツでも)が皆分かっていなかったようです。いや、いまでも分かっている人はほとんどいないのじゃないか。みんな、そのへんにくると、ハイデガーの言葉をお経のように繰りかえしてるだけのようです。
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2016年7月10日日曜日
ほんまでっか?ハイデッガー!【…はナチスだったんだよの続きの続き編】
ハイデガーの
インタビューが
掲載されたシュピーゲル
一九七六年、ハイデガーが死んだ。八六歳だった。ちなみに、ヒトラーとハイデガーは同い年である。つまりは、チャップリンともヴィトゲンシュタインともジャン・コクトーともオットー・フランク(アンネ・フランクの父)とも同じだ。
自分と同年齢の人間が著名になると意識せざるをえないそうだが、果たしてハイデガーにとってはヒトラーがそうだったわけだ。
2016年7月4日月曜日
ほんまでっか?ハイデッガー!【…はナチスだったんだよの続き編】
犬の年〈上
下〉
(1969年)
(現代の世界文学)
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犬存在Hundenseinとは、これは──それが在るということは──僕にとっては、存在者Seiendeたる犬が現Daのなかに投げられて在るGeworfenseinことを意味する。しかもそれも、彼の世界内存在In-der-Wert- Seinが犬の現Hunde-Daであるような、そんな具合に。
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2016年7月2日土曜日
ほんまでっか?ハイデッガー!【…はナチスだったんだよ編】
えらい人だとかすごい人だとか、そういう尊敬を集める人が、実はろくでもない間違いをしでかしていたとわかった時、人はどのような行動をとるだろうか?
多くの人はえらい人、いやえらかった人に向けて石を投げるだろう。
しかし、少なからぬ人々がこのように言うだろう。
「それでも私は信じる」
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